日本の原風景

2020年7月26日 (日)

古絵葉書 農夫(もしかするとタケノコ掘り)

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 明治後期から大正初期にかけての絵葉書です。

 海外からの里帰り品ですが、以前の持ち主が「タケノコを掘る人」とメモをしていましたのでタイトルにも附しました。が、本当にそうなのか絵葉書自体には何のキャプションもありません。

 素直でないのは承知しているのですが、タケノコ掘りの季節は春先なのになんとなく夏っぽいと感じます。いや、単なる主観ですが。
 鍬もなんとなく畑仕事の鍬のように見えます。これで掘るのか? と少し疑問です。
 もちろん現代の基準で考えてはいけないのですが... いや、もう一度言いますが単なる主観です。
 (もっともメモが明治頃に書かれたメモならタケノコ掘りにグッと傾いてしまう程度には「我」の無い主観ですが...)

 絵柄は好きです。この男性の衣装と立ち姿は「ザ・農民」というイメージにピッタリです。

 私のコレクションではお馴染みなのですが、外国人向けお土産絵葉書ですので外国人が喜びそうなそれっぽい雰囲気の写真ではあるのです。でも、良いなと思うものは良いのです。

 これもまた主観です。

2020年7月12日 (日)

古絵葉書 農村風景

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 明治後期に作製された絵葉書2枚です。撮影場所は不明ですが、どちらかと言うと都市部に近い農村ではないかと思います。

 おそらく外国人向けの日本の農村風俗を紹介する目的のために作成されたものと思われます。家族が思い思いに農作業などの日常作業の出で立ちで撮影に応じています。

 当時の農村部における貧困については論じることができるだけの知識がありませんので、ここでは記すことはしませんが、この絵葉書に写っている「笑顔」が農村での暮らしのすべてでないことは明らかだと思います。地主階級や小作農を含めた農村部全体の風景については、このような絵葉書を蒐集していけば、やがて窺い知ることができるようになるのでしょうか。

 単純に当時の農村はこのような風俗だったのだなあ、でよいのかもしれません。あんまり難しいことは今は考えないことにしよう。


 もう1枚ご紹介したいと思います。こちらは大正前期の絵葉書になります。
 「典型的な農民一家の仕事前の様子」とでも訳しましょうか。英文のキャプションが入った一枚です。
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 家並みを窺い知ることができそうな写真となっています。そして父親と赤子をおぶった母親、息子が3人と、後ろに立つのは使用人でしょうか。ちょっと影が薄いです。
 中央の長男は背負子を背負っているようにも見えます。これからどのような作業を一日行うのでしょうか(行ったのでしょうか)。

2019年8月 4日 (日)

古絵葉書 祠へのお参り

 暑いです。本当に暑いです。冷房の効いた部屋から一歩も出たくありません。ついでに明日の出勤もしたくありません。それほど暑いです。

 古絵葉書を扱っておりますと、明治・大正のころの様子に少しは強くなりました。100年以上経っていてもやっぱり同じ日本人、だいたい現在とおんなじような事を(考え方も含めて)繰り返しています。街並みも生活様式もすっかり変わってしまったというのにです。
 ところで、これほど文明は進歩して機械化されてきたのにいつまで人は毎日働かなくてはならんのでしょうか。明治のころに比べれば日常のいろいろな事柄が便利になったというのにです。生産効率は遥かに上がっていますよね。だったら二日に一度の出勤で良いように何故ならないのか? 不思議でならないのです。だからさらに100年後の世界でも、たとえどれほどAIが発達しても仕事が無くなる、なんて心配は無いに違いありません。100年後もやっぱり毎日あくせく働いているんですよ、人々は。

  ...働くために産まれてきたのでしょうか ボソッ



 さて、暑さのせいでぐだぐだになっていますが、前置きとは全く関係なく一葉、ご紹介できればと思います。
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 表面が三分の一線なので、明治後期から大正前期にかけてのものになります。海外からの出品のようでした。(余談ですが海外からの委託販売品は値段の付け方が読みにくいですね。なんでこんなに高いの? というものやその逆もあったりします。そのあたりは感性の違いなのかもしれません)

 外国人向けのお土産品と思われますので、撮影用にモデルさんを配置しているようです。 表面に「probably in yokohama(おそらく横浜)」と、いつ書いたかわからない鉛筆メモがありました。なので横浜のどこかなのでしょう。「祠へのお参り」と題しましたが、日本人の信仰を説明するのに良い意匠だと思います。

 画面右手に臼のようなものが写っていますが、よく見ると手水舎です。奉納された手拭いがいくつも掛かっています。釜飯の手拭いが一番目立っていますが、よくよく見ても屋号などはわかりませんでした。残念です。


 ある意味地味なデザインなのですが、手彩色されたこの一葉は非常に丁寧な作品になっています。カラー写真そのものは既に発明されていた時代ですが一般的ではなく、モノクロ写真に手で彩色するのが主流でした。なので、極端なことを言えば同じものは2枚と存在しません  ...と、いうのはいつか書いたような気がします。
 で、何が言いたいのかと言いますと、その手作業の仕上げが非常に丁寧であるということです。
 一般に外国人の多かった横浜や長崎、神戸などではお土産用の絵葉書も質の高いものが用意されていたようです。なので、「probably in yokohama」とメモされていても違和感はあまり感じないのです。

 あいかわらずとりとめのない文章ですが、知ったかぶりの蘊蓄も、今日はこの辺までにしておきます。

2018年11月18日 (日)

古絵葉書 洗張り

 あらいはり、と読むようです。
 詳しくはないのですが、着物を洗濯する際の工程の一つのようです。ネットでいろいろと調べたのですが、なかなかなじみのない分野は理解が難しいです。

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 絵葉書は表面が3分の1線でしたので明治後期から大正前期にかけて制作されたものと考えられます。
 
 どこか商家の雇女たちが主人たちの着物を洗っているのでしょうか。それとも専門の洗濯女たちが請け負った仕事をおこなっているのでしょうか。正確なことはわかりませんが、いずれにしろ当時ではよく見られた光景なのでしょう。
 
 
 フランスの蒐集家からの里帰り品でした。明治期、日本の風俗を絵葉書にしたものが外国人に土産としてよく買われていたそうです。この一葉もそんな一葉なのかもしれません。
 

2018年5月25日 (金)

古絵葉書 農村風景(田植え)

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 明治後期の農村風景です。場所は不明です。

 もちろん重労働なので、「古き良き日本の農村風景」などと軽々には言えませんが、このような風景が日本のあちらこちらで普通に見られた時代が確かにあったということです。

 この類の絵葉書は主に外国人向けに作製されたようで、この一葉もベルギーのブリュッセルに宛てて送られています。それがどのような経緯か日本に戻ってきているわけです。

 もっとも経緯は多少わかっておりまして、ヨーロッパの古物商が入手したものを日本の古書店で委託販売されたものなのです。全部ぶっちゃけますと、当初1,500円で売りたかったようですが、売れないので800円に値下げして、わたしが購入したという経緯です。
 裏面では切手も剥がされていますし、絵柄も(わたしは好きですが)あまりぱっとしませんので、1,500円は確かに高いなあ、と思ったりしますね。

2018年5月20日 (日)

古絵葉書 潮干狩り

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 明治後期の風景だと思われますが、場所は不明です。


 潮干狩りの歴史は意外に古いもののようで、平安時代にはその記録が残っているようです。ただ、レジャーというわけではなかったようですが。


 ずいぶん前になりますが、わたしも潮干狩りを楽しんだことがあります。その海岸では有料区域には紐が張ってありまして、その紐を境にアサリやハマグリなどが採れたり採れなかったり... ふむ、アサリたちも賢いなあ、ちゃんと紐の内側と外側が分かっているんだなあ(棒)、などと思ったりしました。

 ちなみにわたしは紐の外側、つまり無料区域でしたが、まずハマグリさんはお見掛けすることはありませんでした。

 でも、それなりに楽しかったです。

2018年5月10日 (木)

古絵葉書 子守の少女と蛇の目傘

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 明治後期の一葉です。

 蛇の目傘をさしながらの子守風景ですが、どこかの商店での子守奉公でしょうか。読み取れませんが傘に屋号が見えます。
 中央の少女は5・6歳くらいに見えます。リアルに「おしん」です。右に立つ女性も一見、大人に見えましたがよく見ると10代前半の少女のようです。そしてその足もとには明らかに着ているものが違う3・4歳くらいの少女がいます。大阪で言うところの「いとさん」「こいさん」なのかもしれません。

 ほどなく奉公の少女たちとは歩む世界が違っていくことでしょう。


 ついでといっては何ですが、蛇の目傘についてです。
 一般に傘の丸い模様から蛇の目傘と呼ばれているようですが、とある老舗の傘屋さんのHPでは、骨が細身で軽く装飾的なものが蛇の目傘で、骨太で丈夫なものは番傘といわれるそうです。
 絵葉書の傘がそういう意味で蛇の目傘なのかどうかは判断が付きにくいのですが、今回は模様から蛇の目傘としておきました。まあ、子守奉公の少女が使うものですから番傘のように重いものではないだろうとも思うのですが...

2017年5月30日 (火)

古絵葉書 牛を引く少女(農村風景)

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 牛を引く少女です。撮影場所など細かなことは不明です。
 絵葉書そのものは明治後期のものです。家業の手伝いとしてこのような風景はよく見られたのでしょう。


 明治までは牛を食用とすることは一般的ではなく、もっぱら役牛として使われていました。この役牛という使い方は、戦前まで農村部ではよく見かけられた光景だったようです。

 知識があれば、絵柄にあるこの牛はなんという種類の牛なのかわかるのに... 残念です。

2016年7月16日 (土)

古絵葉書 明治農作業風景 田起こし

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 田起こしとは「収穫後や稲を植える前の乾いた田の土を掘り起こし、細かく砕く作業。」とありますが、一般に秋に行うものと、春に行うものとがあるようです。

 絵葉書の絵柄は、どうやら収穫後の秋に行う田起こしのようです。当たり前なのですが、トラクターのない時代ですので、すべて手作業です。

 わたしには無理だなあ。

2016年7月15日 (金)

古絵葉書 明治農作業風景 天日干し

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 外国人向けの絵葉書のようです。

 絵柄は「DRYING RICE」とありますので明治後半の天日干し風景となります。

 農作業の段取りはよく知りませんが、後方にある稲木に架けて天日干しにし、脱穀後に筵の上で庭干しするのでしょうか。2段階で干すのですね。

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