2016年8月 8日 (月)

古絵葉書 愛国婦人会 その弐

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 夏はどうしても戦争について考えてしまう季節であります。私だけかもしれませんが、どの季節でも戦争は行われていたはずですのに、なぜか「戦争=夏」というイメージが強いのです。理由を考えてみますと、おそらくは小中学校での反戦教育にあるのではないかと思うのですが...

 反戦教育が悪いわけではありません。ただあまりにも偏りすぎた教育は、右だろうと左だろうとロクなことにはならないような気がするのです。

 

 ところで絵葉書です。

 愛国婦人会について調べようと図書館へ行ってみましたが、それほど資料が充実しているわけではありませんでした。しかし、加納実紀代さんという方の著された「女たちの〈銃後〉」という書籍を借りてくることができました。

 私のような者が生意気なことを言いますが、加納実紀代さんの史観には、必ずしも同意できない部分も感じました。 が、銃後における女性の置かれた立場について、特に愛国婦人会と国防婦人会との関係については非常に勉強になりました。

 一部、引用させていただきますと

 「...たんに、愛婦、国婦という婦人団体の勢力争いの問題ではなく、日本の社会全体における支配構造の変化をも示している。愛婦対国婦の争いは、いわば、日本の既成勢力対新興勢力の代理戦争であった。36年(1936年)をさかいに国婦が愛婦を凌駕していくのは、日本の支配構造の中心が、資本家や地主、その上にのっかった政党、官僚といった既成勢力から、<革新>勢力としての軍へ、大きく移行したことを示している。つまり、いわゆる軍国主義体制へ、ほぼ大勢が決したということだ。」

 というくだりは、眼が開かれるものがありました。もちろん異論はあるかもしれませんが、国民が軍国主義体制を支持したということの意味や背景をもっと勉強しなくてはならないなと、考えることができました。

 

 書籍を読んでから絵葉書を見てみますと、少し見方が変わりました。

 愛国婦人会は、もともと、ある意味、上から目線の活動をおこなっていました。それが、国民に迎合していく様を、感じるのです。

 

 ...なんかとっても拙い感想文になってしまったなあ。

2014年6月 2日 (月)

ピエタ (大島真寿美 著)

 本日、読了したのですが、久々に読み応えのある一冊でした。

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 18世紀のヴェネツィアを舞台に、恩師ヴィヴァルディの死をきっかけに始まる友情の物語です。

 ヴィヴァルディの残したある特別な楽譜(思い出の品ではありますが、他愛のない理由ゆえの「特別」な楽譜です)の行方を探しながら少しずつ広がっていく女性たちの友情と絆。短編集かと思えるようなエピソードの積み重ねが、徐々に物語を深めていきます。そしてラストに明らかになる楽譜の行方には、大きな感動を覚えずにはいられません。

 悪人はまったくでてきません。見解の相違はあるものの角度を変えれば、皆、一生懸命に生きていることがわかります。

 タイトルの「ピエタ」とは実在した「ピエタ慈善院付属音楽院」であり、捨て子の養育も行っていた孤児院でもありました。若きヴィヴァルディはそこでヴァイオリンを教えていたそうですが、そのような史実を基に物語は紡がれていきます。

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 たまたま購入した文庫本は、著者のサイン本でもありました。私にとって記念の一冊になりました。