古絵葉書 近江八景-矢橋帰帆
近江八景のひとつ、矢橋帰帆(やばせのきはん)は、琵琶湖南部にあった矢橋港に帰ってくる舟を描写したものです。大津から東へ旅するにあたって、瀬田の唐橋を渡るのが陸路になりますが、天候さえ良ければ大津から矢橋へ舟で渡るほうが早かったそうです。

現在の風景を訪ねてみました。二枚目(右側)の絵葉書に写っている常夜灯は現存していました。また、その常夜灯の左側にある突堤も現存しています。

結論から言うと、二枚目の風景は、湖が埋め立てられていることを除けば、ほぼ残っています。ただ同じアングルで撮るためには、田んぼの中へ行くか、他所様の敷地へ侵入するかしないといけませんので、無理でした。
現在、公園になっているこの場所は、矢橋港の記憶をできるだけとどめようと努力しているようでした。

石碑には、「菜の花や みな出はらいし 矢橋舟」という与謝蕪村の歌が記されていました。
...菜の花にみな出仕舞ひぬ矢橋舟 という資料もありましたが、正しくはどうなのでしょうか。





