古絵葉書 第一回交通紀念絵葉書(続編)
2018.5.5付の記事の続きになります。
いやあ、なかなかしぶといなあと我ながら思います。
ひとつの絵葉書を突き詰めて調べていくことの楽しさが、改めてこの「交通紀念」絵葉書で確認できました。
3年前の記事では日露戦役絵葉書の爆発的な人気を証左する、視覚に訴える一枚として取り上げました。
そして絵葉書そのものは、スタンプから日米海底電線開通の記念絵葉書として紹介しました。
すみません、間違っていました。
この絵葉書は発行者にとってはもう少し思い入れのある(建前にしても)ものでした。そして日米海底電線開通のスタンプについても事情があるようです。
調べた結果をお伝えしたいと思います。
まず、絵葉書です。本来二枚一組で発行されたものでタトウがありました。
発行元は「交通学館」であり、雑誌「交通」の付録として発行されたようです。
実は雑誌「交通」に行き着くまでにずいぶんと時間がかかっています。
まったく別件で調べていた時に、1906(明治39)年7月26日東京朝日朝刊の記事で「交通紀念絵葉書 ...交通学館より雑誌付録として美麗なる紀念絵葉書を発行したり 二枚一組にて意匠は郵便博物館主任樋畑雪作(ママ 雪湖の誤り)氏の苦心になる 希望にはこれを頒つといへり」とあるのを見つけたのでした。
「犬も歩けば棒にあたる」というのは真実ですね。
そこからは調査の筋書きは立てやすく、「交通学館」「雑誌付録」というキーワードで調べにかかります。
しかし「郵政博物館」は馴染みがあっても「交通学館」はさっぱりでした。
それでも当時の逓信省は郵政(通信)のみならず運輸も包含する大きな組織でしたので逓信省の外郭団体ではなかろうかとあたりをつけたり、国会図書館(デジタル)やCiNiiなんかを漁り、ようやく「交通」というそのまんまな雑誌名に行き着いた(並行して絵葉書フルセットを現物で入手でき、タトウからも雑誌名を確認できました)のですが、雑誌付録ならその号になにか記事があるだろうと予想して、さて、明治39年の夏の号に検索がヒットしません。現存しないのか? とあきらめかけたのですが、いやいや郵政博物館での検索にヒットがありました。ただし、デジタル資料はない。
ならば読みに行くしかないではないか。
予約を取って行ってきました千葉県は行徳郵便局。ここの建物内にある郵政博物館資料センターへ。
(余談ですが平日の限られた曜日のみ公開されています。詳しくは郵政博物館HPでご確認ください)
おっと、今日という日がもうすぐ終わってしまう。
今年もあと一時間ほどなので...
続きは明日にしよう。

