古絵葉書 人力車
別件で人力車について調べる機会がありました。「北の大火」関連です。直接の記事はいずれサイトの方へ挙げたいと思いますが、とりあえず人力車(と、プラスアルファを加えて)について、絵葉書を紹介していきたいと思います。
ずいぶんと以前にも紹介したことがあるのですが、蒐集品も多少は増えてきましたので(と言っても特にターゲットにしているわけではないのですが)、ざっと綺麗なところを見ていただければと思います。
おそらく滋賀県内ではないかと思うのですが明治40年までに作製されたものです。大津市内から同じく大津市内に滞在している相手に送ったものです。個人的に好きな絵柄です。

場所はわかりませんが明治後期から大正前期にかけて作製されたものです。
多くの場合外国人向けのお土産であったり、国内のコレクター向けであったりしますので、見栄えのする絵柄で撮影をしています。なので、「傘をさして乗ってたら母衣(幌)の意味ねえ」というツッコミは無しにしたいと思います。

上の一枚は比較的新しい時代のもの(ひょっとして現代?)あるいは復刻版かもしれません(表面がちょっとねえ)。ただ、人力車のある特徴を実感するために怪しみながらも入手しました。右に拡大しているのが母衣部分に書かれた車体(鑑札)番号と思われるものです。
現代のタクシー営業と同じく当時の人力車営業も届出が必要でした。その管轄は警察であり、鑑札を受けると共に定期的な更新が必要でした。
大阪府公文書館のサイトでは過去の「大阪府公報」を閲覧することができ、大阪府における「人力車営業規則」を確認することができます。その中ではかなり細かく規定があり、わたしたちがイメージする人力車が「みな同じ姿」なのも当然であると納得することができます。(大阪だけでなく全国的に同様の規程が定められていたようです)
カラフルな(かわいい)人力車とかごてごてと飾ったデコ人力車などは想像もつかないです。それは規程で定められていたからなんですね。

1901(明治34)年5月16日改正の営業規則(同日付大阪府公報)からですが、左が車体の規定で、右が車夫の服装についての規定です。車体に関して言えば続きの部分では車体の色(黒色の漆塗り)や、座席の材質(中張は革または羅紗、天鵞絨の類を用うべし)などが決められており、オリジナル性はまったく求められておりません。(とはいえ細かな工夫や改造は数知れず、特許申請の数も非常に多かったのです。そのあたりはいずれどこかで)
そして、先に述べた登録番号の車体への記入についても規定されています。
これを裏付ける資料として先の絵葉書を入手したのですが、よく考えると現代のものなら裏付けにならないじゃん...
まあ、とりあえず深く考えないでおこう。
蘊蓄(知ったかぶりと読みます)はどうでも良いと思うので、お口直しに綺麗な絵葉書を紹介(見せびらかすと読みます)します。
観光名所嵐山の渡月橋と人力車の組み合わせです。良いです。綺麗です。明治後期から大正前期の作製ですが丁寧に彩色されています。(最近ちょっと嫌なことがあったのでロゴを入れてみました)
でも気になったのは人力車後方の影、帽子をかぶった人物で、これは自転車ではなかろうか。「わたし、気になります!」というセリフはちょっと古いのですが、そう言えば人力車が写った絵葉書はよく見るけど自転車が写ったのはあんまり見ないなあ、と思ったのです(いや、そういう目で見ていないから見てないのであって無いはずは無いのです)。
少し調べました。
当時の自転車はステータスシンボルのひとつでもあるのですが(とても高価だったようです)、一般庶民向けには早い段階から貸自転車も存在していたという驚きの(わたし基準)歴史があったのです。ならばこの観光地、レンタサイクルがあってもおかしくはない。と、考え「嵐山におけるレンタサイクルの歴史」というテーマを見つけることができました。
これから折を見て調べていきたいです。
(参考資料)
自転車の文化史 < 自転車文化センター ホームページ(http://cycle-info.bpaj.or.jp/)
自転車の歴史 < 探検コム ホームページ(https://tanken.com/)
大阪府公文書館ホームページ(https://archives.pref.osaka.lg.jp/search/)
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