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2020年2月16日 (日)

古絵葉書 伊勢宇治橋渡り始め式

 今年になって初めての更新です。
 北の大火の総集編を別サイトの形でupしようと考えており、昨年末から注力しているのですが、なかなか進みません。だめだなあ。

 で、今回は神宮(伊勢神宮)関連で年初(今頃)の記事を飾りたいと思いました。
 ...いや、たまたま先日の寸葉会で入手できただけなのですが。

M420326_1  M420326_2
 「伊勢太廟宇治橋渡始式紀念」と題された絵葉書です。表面の記念スタンプから明治42(1909)年3月26日の様子であることがわかります。また、切手の消印も同日付になっていますので、記念に押してもらったものなのでしょう。

 宇治橋渡り始め式というのは20年ごとの神宮遷宮の際に、同時に(当時)宇治橋も架け替えられており、その渡り始めの式典ということになります。(現在では遷宮の年の4年前に架け替えられていますが、その理由は終戦直後の遷宮についての出来事に由来しています(詳しくはWikiなどでご覧ください)。ちなみに直近では平成21(2009)年に架け替えられ渡り始め式が執り行われています。

 で、もう一葉の絵葉書です。
S04_1_20200216180901  S04_2_20200216180901
 「宇治橋御渡初式(UJIBASHI,ONWATARIZOMESIKI)」と、小さくキャプションが入っていますが、こちらが昭和4(1929)年(たぶん9月22日)の渡り初め式の絵葉書です。

 同じ場面かと思うほど変わらない姿で執り行われています。

 この渡り始め式については、平成21年に行われた際のルポが相州藤沢白旗神社のサイトに掲載されており、そこで詳しく説明されていましたので参考にさせていただきました。

 ...参考にさせていただいたうえで、知ったかぶりの蘊蓄を展開します(いつものことです)。
 両方の絵葉書の絵柄、左にわずかに橋のようなものが写っておりますが、おそらく仮橋と呼ばれるものでしょう。神宮のサイトにも宇治橋に関連して真新しい橋の横に小さな橋が写っている写真が掲載されています。渡り始め式が完了するまではこの仮橋を使って入り口と神域を行き来しているそうです。
 画像は入り口側からの撮影であり、対岸が神域となります。普通、渡り始めというからには神域に向かっていくものではないかと思ったのですが、これは宇治橋に対面する場所にある饗土橋姫神社(あえどはしひめじんじゃ) -宇治橋鎮守神(うじばしのまもりのかみ)-にご照覧いただくという目的のためだそうです。

 渡り始め式の主役は「渡り女(わたりめ)」と呼ばれる女性で、地元から選ばれた三夫婦(みみょうと)-親・子・孫三代の夫婦が揃っていること-の一族の女主人です。戦後は、神職の列の後ろに全国から選ばれた三夫婦が列に加わるようになったそうですが、絵葉書の頃はそのような習慣はなかったようです。


 実は遷宮に関連してこのような式が執り行われていることなど少しも知りませんでした。今回、絵葉書を入手し、調べて初めて知ったことですので(一般常識というツッコミは置いておいて)、まだまだ知らないことは沢山あるなあと感じ入る次第です。

 いろいろな絵葉書をこれからも見ていきたいです。

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