« 古絵葉書 熊本駅(時をかけるおとら) | トップページ | 古絵葉書 明治女性二葉 »

2019年3月 3日 (日)

古絵葉書 和装と洋傘

20190303182644

 表面に線の入っていない明治30年代の一葉です。

 背景からスタジオで撮影されたもののように見えます。おそらく外国人観光客向けに作製されたものと思われますが、未使用の状態ですので長い間コレクションとして保管されていたのでしょう。市場には海外からの里帰り品も出回ることがありますので、もしかするとそのような素性なのかもしれません。

 さて、絵柄についてですが、和装の女性ふたりと手に持っているのは洋傘(蝙蝠傘)です。

 この組み合わせに魅かれたのですが、そもそも洋傘はいつごろから日本に? と思い少し調べてみました。明確にはわからない(安土桃山時代という説もあり)ながらも、江戸時代後期の長崎での記録に始まり、やがて黒船来航以後徐々に人々の目に触れる機会が増え、安政6年(1859)には輸入が始まったとのことでした。
 本格的な洋傘文化は明治の文明開化以降になりますが、明治10年代になると国産洋傘も誕生し、やがて人々のファッションアイテムとしての側面も持つようになったようです。

 なので、明治30年代に絵葉書のようなポートレイトが撮影されていた、というのは不自然なことではないのです。

 ついでに知ったことですが、日本のお家芸「魔改造」はこの洋傘の世界でもいかんなく発揮されています。晴雨兼用傘、折り畳み傘(ヨーロッパ製を大幅に改良したもの)、ジャンプ傘... 私が最近購入したのは撥水効果がはんぱなく高く、石突の部分を壁に押し当てるとそのまま折りたためるという、まさしく手が濡れない「アンヌレラ」という傘です。これは凄いです。
 ...余談になりました。

 とにかく傘の進歩は目を見張るものがあります。雨が多いから、とういう理由だけなのか、変態的に改造が好きなせいなのか、日本人の特徴なのかもしれません。

(参考)

« 古絵葉書 熊本駅(時をかけるおとら) | トップページ | 古絵葉書 明治女性二葉 »

古絵葉書」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 古絵葉書 和装と洋傘:

« 古絵葉書 熊本駅(時をかけるおとら) | トップページ | 古絵葉書 明治女性二葉 »